ガールズバーは魔境だった
登場人物
M→先輩、ガールズバー経験者
K→同期、ガールズバー未経験者
A→後輩、童貞
土曜日の夜、道玄坂の土間土間で安酒を飲んでいる間に終電をなくしたMさん、K、Aと私の四人でなぜかガールズバーに行く流れになっていた。
マークシティのはずれにある雑居ビルにガールズバーは存在しており
ビルの前には”水着ガールズバー飲み放題”みたいな看板があった気がする。
中に入ると、一人で来ている先客と水着姿のかわいい女の子が三人。
店の雰囲気は一般的なバーに比べると騒々しく、ゆっくりお酒を飲むという感じでは全くなく、気に入っている女の子とわいわいお酒を酌み交わすような印象を受けた。
M以外初めてのガールズバーであることを伝えると、(Mさんもこの店は初めてだった)システムの説明があり、そのあと乾杯が行われた。
システムで驚いたのは、
・一人で来るお客様は通常料金プラス1000円(サービス料金らしい)
・女の子へのおごりのお酒は一杯1200円
というところだろうか。
なんで一人で来てることで別途サービス料金がかかるのかを考えてみると、嬢へのガチ恋客が何度も一人で店に来るので、そこから搾り取ろうという考えなんだろうきっと。(一杯1200円っていう高い金額も奢りたい気持ちから搾り取ろうとしているのだと感じた)
※私はキャバクラやラウンジといったたぐいのお店に行ったことがないので1200円は結構高く感じました。多分生きなれている人からするとそうでもないのでしょう
んで乾杯もそこそこに女の子と話し始めるんですが、Aが明らかに緊張しまくっていて何も話さず何を聞かれても答えることもできない状態に。(水着姿のかわいい女の子が絡んでくるシチュエーションは童貞の辞書にはないはず、しょうがない)
また、歌自慢なKがカラオケで嵐の「Love so sweet」を歌い始めるんですが、これもまた明らかに緊張しまくっていて60点台という悲惨なスコアをたたき出す。(彼の名誉を守らせてもらうと、Kはほんとに普段は歌がうまいし、この店のカラオケ採点は異常に辛口らしい)
私はというと、「え?別に緊張なんかしてないし。こんなの普通のバーに水着の女の子がいるだけでしょ??」みたいな雰囲気を出すことに余念がなく、「君はこの仕事いつから始めたんだい?」みたいな意味わかんない質問を繰り返すモンスターと化していた。
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結局のところ、たぶんガールズバーを正しく楽しめていたのはMさんだけだった気がするけど、全員が全員妙な納得感と気持ちよさを感じていた空間であったのは間違いない。(帰りのタクシーでAに楽しかったか?と聞くと、「めっちゃエロイ空間ですね!!マジでまた行きましょう!!」とか言ってて頭を抱えた)
結構高くはあったけど、なんかまた行きたいなーって思わせてくれる場所であり、
ガールズバーは魔境だったと感じさせてくれる経験でした